ヴェルルのアトリエ

ポケモンというゲームをダブルバトルというルールを中心にプレイしている者です。一人でも多くのダブルプレイヤーを目指す人の役にたてたら嬉しいです。

ダブルバトル入門編 その5


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勉強とは積み重ねだ。両親に言われ続けた言葉です。どうも、中の人です。

ラスト的な雰囲気を出していましたが続きました、ダブルバトル入門編シリーズです。別にネタ不足とかではありませんよ?

では本日はより実戦的な話、ダブルバトルでの戦い方について解説していきます。人によっては、ここから解説するべきと思う人もいるかと思いますが、その辺りはなんとなくとしか言えませんね。無計画なのです。

さて、これまで様々なコンボやサポート技を紹介してきましたが、小難しい話をされてもわからない。結局どうしたら勝てるんだと思う人が多いのではと思います。

おいかぜを使っても強さの恩恵を受ける方法を知らなければ勝てる訳がありません。そういったコンボの強さ、というのはまた別の機会に話すとして。今回は基礎も基礎。シングルバトルにも通ずるバトル中の相性補完と進め方についてまとめていきます。

そもそもバトルの基本として、苦手なタイプがいれば控えのポケモンと交代する、有利なタイプがいれば相手を倒す。このサイクルを中心に読みを行う。難しく聞こえてある程度のプレイヤーなら当然のようにやっている事なのですが、ダブルバトルが難しいイメージがあるのはこのサイクルを行う上で同時に4匹ぶんの相性を考える必要があるのが一番の原因でしょう。

しかし、実際の相性だけがポケモンの有利不利に直結するわけではありません。例えばシングルバトルで、ドサイドンラプラスのようなお互いがお互いの弱点をつける関係の時、有利不利を決めるのはそれぞれのステータスです。この場合、防御が低く、特攻が高いラプラスと特防が低く攻撃が高いドサイドンでは素早さの高いラプラスの方が有利になるでしょう。

この関係性が起こりやすいのがダブルバトルです。こちらがローブシンとゲンガー、相手がバンギラストゲキッスだった場合、バンギラスはゲンガーに有利、トゲキッスローブシンに有利ですが、ローブシンバンギラスに有利、ゲンガーはトゲキッスに有利です。
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更に素早さ種族値の高い順に並べると、ゲンガー→トゲキッスバンギラスローブシンとなります。つまり、ゲンガーはトゲキッスを、トゲキッスローブシンを倒せる可能性が高いのです。トゲキッスがアタッカーとして育成されていた場合、ゲンガーはダイアシッドでダイマックスしたトゲキッスを乱数1発で落とすことができます。トゲキッスを倒されてしまえば相手はローブシンを倒せず、バンギラスを倒されてしまうのでこのターンに相手は耐久振りのトゲキッスであればこのゆびとまれを、アタッカーであればバンギラスを引っ込める可能性が高いです。

このような場面は多々あり、ゲンガーは打たれ弱いポケモンであることからゲンガーの持ち物をきあいのたすきにして、トゲキッスを安全に倒せるようにするまでが戦術、あるいはパーティ構成の基本です。

おそらくシングルのサイクルパーティとやること自体は変わってませんが、それでもいざやってみると難しいのは、前とびをする感覚で、二重とびをしているからです。このままではいくら強いコンボを知っていても残念ながら勝つことは難しいでしょう。

勝つためには先程の表面上の相性と実戦的相性を理解し、正しくサイクルを組み立てるか、戦い方を対面構築のような先発2匹が先に先発2匹を落として、相手の後発2匹にこちらの先発2匹が負担をかけこちらの後発2匹がとどめをさす。単純ですが、相手が付き合ってくれるとは限らないのでこちらも上手く通す技量を修得する必要があります。

コンボとはこれらをより円滑に行うためのものであり、コンボを知っていても勝てない人は基礎ができていないからです。

以前、これらのコンボが無くとも強いパーティはあると言いましたが、それがこの戦術を通すのが上手い人の使うパーティです。

フィールドの有利不利を理解し相手の読みを考慮した上で控えと入れ換えて有利な状況を作り出す。これを完璧にこなせとは言いませんが3割は理解しなければ例え自分が使わないとしても相手にされた時に対処に困るでしょう。

そのために何が必要か、それはもう努力しかないんですね。どのルールだって皆勝つために思考し努力します。ダブルバトルも同じ。初心者用解説だけで終わるならなーんにも苦労しませんとも。こういった初心者用解説の役割は最初の取っつきにくさや知識不足を補うための教科書でしかありません。このポケモンでこのポケモンに弱点をついて倒しきれるか、流行を知り、そこから逆算しなくては残念ながらそれはわかりません。

結局難しいじゃないか、と思いますでしょうか?しかしそれは誤解です。シングルバトルだって最初から勝てる訳じゃなかったと思います。少しずつ理解して、読みをできるようになって、戦術も通せるようになって。気付けば立派なシングルプレイヤーになっていただけで、最初は誰しもビギナーなんです。もう一度ルールを変えてビギナーに戻るだけです。今回は今まで蓄えた知識もついてくるんだから前回よりも楽かもしれませんよ?

ダブルバトルは難しい。そのイメージだけが先行して、少しでもわからないことがあると全て難しいと感じてしまう。その謎を解明してくれる人がいないから永遠に投げてしまう。勉強と違い捨てて困らないから一生そのまま遠ざかっていく。シングルバトルで有名なプレイヤーがダブルバトルでマスターランクまで上げてるのを見て、やっぱりレベルが違うわ。そう思った事はありませんか?そういった、すぐにコツを掴んで勝ち上がる強者は極わずかです。シングルバトルでも上位で戦えるだけの実力がある人が応用を効かせて戦っているだけなのです。

むしろ、シングルバトルが凄く強いプレイヤーが応用的に戦ってダブルバトルでも戦えているのなら、皆さんにもできない訳がないです。

以前もちらっと言いましたが、復帰前の僕の最高レートは1690代です。レートは1500スタートで、1700が平均的な強さ。1800以上からが戦いと呼ばれていました。1690ならほぼ誤差だと思うかもしれませんが、これは調子が良い試合が続いただけで、普段は1400代の住人としてポケモンをしてきました。今思えば、種族値もわからず、相性補完は見せかけだけのものに頼り、有名なコンボすら知らずにやっていたのですから勝てなくて当然と言えば当然です

中の人は種族値の勉強をサンムーンシリーズで、戦い方を剣盾で頭に叩き込みましたが正直言って地獄のようでした。好きなゲームでなければ心が折れててもおかしくないものでした。特に戦い方。中の人は負けながら学ぶという頭のおかしい方法で環境の勉強をしていたので、本来の膨大なデータという高いハードルに追加して精神的に辛いという最悪のおまけがついてきました。ダブルバトル入門編シリーズは、僕のような被害者を減らすために書きはじめましたが、結局個人の努力は必要です。今回のブログは努力は必要だけどその努力は実は険しい道のりではないんだよっていうものでした。

なんでこんなもの急に書いたのかというと、次回から技1つ1つにフォーカスを当てて解説をしていきたいと思います。その前にそもそも、コンボ知ってても勝てない場合があるのは何故かという事から解決しようと思った為です。

次回はダブルバトルで基本となる戦術について更に解説していけたらと思います。それではまた今度。バイバイ!